坊主先生は嘘つかない

子どもも教師も夢中になる学級経営や、校内研修の解説書です。僕の全てを伝えます。誰でもできます。

学級通信→学級新聞

伝えないと伝わらない

 

なんやらロマンチックな題名から失礼いたします。娘に、チョコばっかりだめと伝え過ぎて、あっちいけと寝るときに言われました。

だから、今日は食べきれないチョコとともに愛を伝える予定です。

 

不二家 アンパンマンペロペロチョコ 1本×12個

不二家 アンパンマンペロペロチョコ 1本×12個

 

さてさて、伝えないと伝わらないのは子どもたちも同じです。

 

先生が子どもに伝えることって意外と注意が多いかもしれません。それも必要ですが、なんかそれじゃさみしい。

 

そう、今、自分が子どもたちに思っているあたたかいことは言葉で伝えたいもんです。

 

先生さぁ、昨日お風呂入りながら1日を振り返ってたら、みんなええやつやなぁおもてさ、明日も頑張ろうっておもたよ。

 

こんなこと伝えたいときあるんです。でも、口に出すのは照れくさいから、ラブレターじゃなくて、学級通信で伝えてきました。

 

読んでほしいから、こんな工夫をしてきました。

 

とにかく自分の文章は短くです。

 

A4、1枚の学級通信なら、最初の2行がこんな感じです。

 

今日、放課後ロッカーあけたら、めっちゃ細かいとこまで雑巾がけしてあってすごいなぁって思いました。ありがとう。なんかうれしかったです。

 

その後に、その週に撮った、素敵だなって思った一場面の写真と、簡単なメッセージ。

 

残り半分は、こどもの日記を載せます。日記には短いあたたかいorおもろいコメントいれます。

 

これなら喜んで読んでくれます。そして、僕の伝えたいこともきっと伝わっているはず。

 

映画の告知でもそうやけど、伝えたいことを全部伝えたら、ふーんそうなんやでおわっちゃう。伝えたいことは短く、それよりも写真や日記を大事にしてます。だってみんな活躍してるから。それがメッセージです。

 

でも、学級通信がいろんな事情で出せない時もあります。何でだよーって思う前に、ほかに何ができるかなぁって思うといいです。

 

僕も近年出せていないですが、今年は学年通信という感じでやっています。それもいいですが、伝えたいことを自分らしくダイレクトに子どもに伝えたいから、学級新聞をつくろうってさっき思いました。

 

コンテンツはこんな感じ!

 

あたたかいメッセージが2行

キラリとしていた写真数枚&コメント

日記

クイズ

 

いろんな事情でやりたいことができない時って誰にでもあるけど、発想の転換をすれば新しいことが始まります。

 

とはいえ、何が書いているかより、誰が書いているかが大事なのはいうまでもないですが、、、

 

楽しみです!

 

 

クラスの目標

クラス目標は大事にしたい

 

僕が思っていることです。

 

でもクラスの目標って何のためにあるんでしょうか?子どもたちは、クラス目標のために学校に来ているわけではないです。

 

目標のために今があるわけじゃなくて、今、ここを生きたいなぁ

 

自然農という生き方―いのちの道を、たんたんと (ゆっくりノートブック)

自然農という生き方―いのちの道を、たんたんと (ゆっくりノートブック)

 

めっちゃ好きです。辻さんも川口さんも。

 

あんまり目標、目標に追われたくないです。娘に毎日、鬼ごっこで追いかけられているから疲れました。

 

じゃあなぜ大事にしたいのか、、、

 

これは、クラス目標をつくるまでの過程がいいなって思うからです。

 

男女仲良く、笑顔で明るいクラス   的なクラス目標になりがちです。

 

それでいいんやと思います。大事なのはそれをつくるまでです。

 

学級が始まってまずは、楽しい経験やうれしいことをたくさん 共有したいなって思います。

 

そういう経験がポジティブな雰囲気を生みます。そこをスタートにしたい。

 

今年はいきなり学級目標をつくるんじゃなくて、自分がされて嫌なことや、うれしいことを

輪になって、模造紙に書き込みました。

こういうのプロジェクトアドベンチャービーイングと呼ぶみたいです。

 

クラスのちからを生かす: 教室で実践するプロジェクトアドベンチャー

クラスのちからを生かす: 教室で実践するプロジェクトアドベンチャー

 

 

いっぺんに色々言われるの苦手

名前でからかわれるのが嫌だ、とか自分の嫌なことを話したり

 

褒められるとうれしい、一緒に遊ぼうって言ってほしいとか、うれしいことを話し合いました。

 

この時間、すごいよかった。みんなが過ごしやすく笑顔になれること、そんなクラスを作ろうってなることがいいなって思います。

 

クラス目標づくりはいたってシンプルです。

 

一人で考える→二人で考える→グループで考える→出し合ってつなげる→読んでみる→つくる

 

こんな感じです。いつもこれを参考にします。

 

よくわかる学級ファシリテーション?―かかわりスキル編― (信頼ベースのクラスをつくる)

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今年は最初は、世界一って言葉が入っていたんですが、まずは学校一ってことにしようってなりました。

 

ありふれた言葉にも子どもたちの願いがあるんですよね。

 

クラス目標を書いたカードを机に一人ずつ貼っています。

 

We are friends.

 

たまたま出会ったこのチームで幸せな日々を過ごしたいって思ってます。

朝会

月曜日は朝会があります。

 

当然、クラスごとに並んでやります。

 

今日は、門当番だったから、子どもたちに自分たちで並んで体育館に来るように伝えていました。

 

朝会に着いたのは2分遅れでした。6年生は早く来て並んでいます。

 

この状況を見て、どう子どもたちに声をかけるか?こんな些細なことに、教師の感性が表れる気がします。

 

朝会終了後、うちのクラスだけ体育館に残りました。

 

集合させて、こんなやり取りでした。

 

僕    いい話と、次頑張る話、どっちから聞く?

みんなが着いたのは25分、2分遅れてる。次、どうしたらいい?

 

子どもたち      時間になれば出発するよ

 

僕  わかった。登校が遅い人は後から急いで来てね。仕方ないし。

 

こういう話の中では、少し緊張感があります。どうしようかなぁって教師は考えるヒマはないので即興的に、次の語りを考えます。

 

僕   でも、よかったよ。今日、はじめてやん。自分らで来るの。たどり着かへんと思ってた。

 

子どもたち   ハハハ。体育館来るだけやん  笑

 

僕   じゃあ、まぁそんな感じで。毎週、チャレンジできるから頑張ろう

 

 

これでおしまいです。今、振り返ると子どもたちの心に伝わるように、その場で選択しているんだなぁと思います。

 

朝会に遅れたことは些細なことです。きっと、この日も声をかけあっていたでしょう。

次は遅れないように、声をさらにかけあうでしょう。そしてきっとうまくいく。

みんなで力を合わせたら気持ちいいということを経験してほしい。

 

僕の心の中はこんな感じだったから、子どもたちへの声のかけ方が、さっきみたいになったんです。

 

この時には、こう声をかけるというようなマニュアルはありません。支えになるのは、自分の信念だなぁと思っています。

 

 

 

 

あいさつ

自然なあいさつをしたい

 

自然なあいさつでいいなぁって思います。

 

我が家は、朝はお互いものすごい眠そうに「おはよう」っていいます。娘はハイテンションで「おはよ、おきてー」っていいます。

 

あいさつは一日の最初のコミュニケーション。

 

だから、その人の自然でいいなって思います。

 

「あいさつがないよ。」「おはようは?」「聞こえないからもう一回」

 

こんな指導を繰り返していたことがあります。あいさつをしないのはけしからん。礼儀だろって思っていたからです。

 

いまでも礼儀だと思っています。でも、でも、挨拶がないのって関係性が薄いからなのかもしれません。

 

子ども達ってちゃんと仲のいい子には、どんな子もあいさつしてるんです。だから、先生と子ども、子どもと子どもがつながってくると、自然とあいさつは生まれます。

 

それは、元気な「おはよう」じゃなくて、眠そうに「おはよう」かもしれないし、「昨日のテレビ見た?」かもしれないけど、相手と会えてよかったっていう感じがあります。

 

それがいいなって思います。

 

だから、あいさつが少ないって嘆く前に、自分と子どもの関係を振り返ってみる必要があるのかなぁと思います。

 

そのあいさつは、相手に届けようとしているものなのかが重要なのではないかなぁ。

 

哲学者の鷲田清一さんは、相手に向けられた言葉だから聞こえるということをこの本の中で書いています

 

「聴く」ことの力―臨床哲学試論

「聴く」ことの力―臨床哲学試論

 

あいさつをだらだらする必要はありませんが、相手との関係性によって変わってくるんだと思います。相手に届くようにしたいなぁって思います。

 

僕がしているのはきわめて簡単なものです。

 

あいさつ+名前です。それだけでも、相手に言葉が向かうような気がしてます。

授業の中で子どもがつながる

大人も子どもも共に学びあいたい

 

僕が本気で思っていることです。

 

先生、それちゃうよ。こうやで、こう!BTSの振り付けだって教えてくれます。

 

うちの娘は、僕の知らない歌を教えてくれます。

 

パトカーパトカーいやーよー♪

 

ずっと歌ってるから覚えました。

 

が、何の歌か分からないからモヤモヤしてると、娘が見てたアンパンマンの英語歌に合わせて歌ってました。

 

ほんとは、yellow car yellow car where are youでした。

 

すごいリスニング能力、、、

 

さておき、今回は授業の内容というより、こども同士をつなぐ工夫についてです。

 

まだ学級が始まったばかりのこの時期には、いろんな子と軽く関わる場面と、ペアでじっくり関わる場面を使い分けています。ペアの作り方はこちらに書いています

bozusen.hatenadiary.jp

 まだまだ、教師のガイドの元に進めています。

 

これも今の目の前の子達を見て、このような選択をしています。こどもありきです。

 

朝、ペアカードでランダムにペアをつくります。このペアは授業のいろんな場面で話し合うペアになります。

 

例えば、国語の挿絵の並び替えや、感想の交流などです。必ず答えが出しやすいもので、正解のあるものに今はしています。

 

なぜか?

 

ペアで話し合って、できたという目に見えてわかる経験を積んでほしいからです。そうすると友達と相談する良さを実感できます。

 

本来、学校では答えのない問いをみんなで考えたい。もちろんそうです。うちのクラスでも大切にしています。クラス会議しかり、、

 

一方で、ペアのように少人数で、いろいろやるのも二人だけのエピソードができていいです。

 

帰る前に二人で互いの良いところを伝え合って帰ります。

 

照れ臭いけど、なんだか幸せそうです。

こういった小さな経験をたくさん積んでいくことが、だんだん子ども同士をつなぐし、少しずつ輪が広がっていきます。

僕らはつい急いじゃうけど、ゆっくりゆっくりでいいんやと思っています。