坊主先生は嘘つかない

子どもも教師も夢中になる学級経営や、校内研修の解説書です。僕の全てを伝えます。誰でもできます。

校内研究のつくり方

スライムのつくり方を何度読んでもできません。説明書は苦手なタイプです。

 

校内研究の目玉として、公開授業があります。

 

うちもあります。

 

今日はその打ち合わせを研究部でやりました。うちの職員室には、ホワイトボードになっているカウンターがあります。そこで話し合い。

 

子どもの話を授業をみてしたい。子どものことを真ん中におきたい。これは、僕がこだわりたいことでした。そこは伝えた上で、どうしようかを練り練り。

 

研究会の流れはこんな感じになりました。

 

①授業者から

②グループワーク

ビビッときた場面を一人ずつ話す

どうしてビビッときたのか?

なぜ子どもは生き生きしていたのか?

何がそうさせていたのか?

など   質問表もつくります

 

③共有

④講師タイム

⑤ペアトーク

⑥ラブレター

⑦おわり

 

内容はともかく、こういったことを職員室のカフェテーブルにおしゃべりしながら書きながら、構想していきます。ちなみに机がホワイトボードになってる優れものです。

 

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構想のまま管理職にも相談します。校長室の机は全面がホワイトボードになっています。

 

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あとは簡単にまとめてみんなで共有します。

 

ちなみにうちの学校は研究校です。

 

研究校でも、こんなおしゃべりがそのまま実現できます。

 

 

教師としての信念

僕の信念は、音楽だ

 

、、、高校時代の友達が本気で語っていました。その子は、普通に大学に行きました、、、

 

何してんだろう。

 

そんなかっこいいセリフなんて言えず、のらりくらり適当にやっています。恥ずかしいし。

 

そもそも自分のことなんて、そんな分かんない。自分の顔すら見えない自分

 

他者を通して自分を知る。こういうの可逆性っていうみたいです。

 

じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書)

じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書)

 

 

昨日、語り合いながら自分が大事にしていることが、言葉になってきました。

 

それは受容と貢献です。

 

友達の考えている嬉しいことや悩んでることなんかをまず受け止めて、一緒に喜んだり一緒に考えて問題を解決していく。

 

それを支えるのが、たくさんのコミュニケーション量やユーモアや笑いです。シリアスな場面だけじゃなくて、一緒にいて楽しいななんて感じるから共に生きられる。

 

両方同じです。

 

僕がしているクラス会議や作家や読書家や市民の時間とかって、誰かのコピーをアレンジしたものです。

 

アレンジすることが自分なりの実践だと思ってました。

 

でもね、それちょっとずれてる。形を変えたから自分の実践なわけじゃない。

 

そこに自分の信念と子どもの姿をのせるから自分の実践になるんだ。

 

45分の中で、受容と貢献を意識していく。そして、意識しなくても一人一人がそういったこころを発揮していくといい。

 

誰かがぶつかっている問題をみんなで考えアイデアを出していくのを大事にするなら、自ずと先生が、教えるというより共に考えるという風になるだろう。

 

クラス会議そのものが僕の信念。

 

クラス会議のエッセンスをふりかけて授業にのぞんでいこう。

 

やってみます!

 

 

オリジナルを、ひらめく@静岡

昔、校長先生の職員証をババにしてババ抜きをしたのは私です。

 

その校長先生に誘われて、早稲田大学であった課題解決セミナーに行ったのはもう、思い出せないぐらい前です。

 

その時に、授業記録や映像でクラスのことを話してくれたのが、奈良女子大学附属小学校の先生だった木村光男先生でした。

 

物静かながら、魂があり思わず涙したのを覚えています。

 

何に感動したかというと、子どもの懸命な姿が描写されていたからです。

 

木村先生は、何もないところから学級をスタートさせていました。一年生なのに、、、

 

もちろん、わちゃわちゃします。喧嘩もします。ぐちゃぐちゃになります。

周りは学級崩壊と思うほどだったようです。それでも木村先生は、待ちます。

 

そのうち、なんとかしようと子どもたちが立ち上がります。何が課題なのかを考え始めます。木村先生は、子どもと対話しながら、一つずつ課題解決をしていきます。

 

子どもを動かすとか、コントロールするとかそういった発想のない方です。

 

子どもたちはどんどん主体的に学び始めます。

 

その姿を笑顔で見る先生

 

素晴らしい学びの集団でした。

 

それを見てから木村先生とは、ずっと繋がっています。学習サークルにゲストに来ていただいたり、学校に来ていただいたりしています。

 

今日は木村先生に会いに静岡に行ってきました。美味しい手料理をいただきながら、語り合いました。

 

この人は嘘がない人だなって改めて思いました。

 

自分が何を大事にしているかが対話から見えてきました。僕の大事にしているのは、受容と貢献です。それを問題解決しながら協同的に体験していくことです。

 

僕がしているクラス会議は、そのものです。

日常の問題を共有してアイデアを出し合う。その先には、クラス会議がなくても支え合う関係を描いています。

 

今日話して思ったのは、僕が自分が思う以上に子どもを、信頼できていないということ。例えば、読書教育にしても、まず楽しいって気持ちを耕してから、進めようとか石橋を叩いて渡らせがちです。

しかし、とりあえずさせてみて、うまくいかない、うまくいった経験をみんなで語りながら、うまくいかない原因を探り解決していく。

 

環境を整えすぎちゃうのは、僕が子どもを信じきっていないからかもしれません。

 

弱さでもあります。

 

二週間後に第一回の公開授業研があります。

読書家の時間をします。ずっと、やってきた実践だから、環境を整えると一人でぐっと没頭して読み始めます。

 

だから何?

 

うちのクラスで大事にしているのは、受容と貢献です。その姿を45分で表現しようと思います。

 

誰かの問題をみんなで考える姿

共感される姿

 

それをもとに、本が好きになる楽しくなるって目標をみんなで目指したい。それが国語の本質だと思います。そして、いつの日か、みんなで一つの本をワクワクして読みたいな。

 

海外のワークショップをコピーだけしてても仕方ない。それに僕の信念を載せなきゃ。

 

ミニレッスンは子どもの悩みからスタートです。うん、これならワクワクする!

 

うちの算数

方向性の違いで・・・バンドを解散します。

 

あるあるです。一度もギターを弾かずに終わった、フルーツポンチのボーカルは私でした。小学生の頃です。

 

 

方向性・・・

 

ぐっと子どもが学びをコントロールしていく方向に舵を切りました。

 

今日は算数編

 

算数はこんな感じで進めています。

 

1  ミニレッスン(短く教える)

2  今日の共通問題

3  マイタイム

4  振り返り

 

この流れをうちではスマイルスタディと呼んでいます。

 

ミニレッスンでは、今だったら小数のかけ算の筆算のやり方を、みんなで確認します。

 

今日の共通問題は、全員が取り組む問題です。例えば、教科書、P26の①③⑤みたいな感じで提示します。載っている問題すべてを共通問題にはしません。全部するのが辛い子もいるからです。

 

大事なのは「できた」という達成感です。もちろん、どんどんやる子は、他の問題もやっています。

 

共通問題をしている時も、友達と教えあう姿がたくさんみられます。

 

共通問題が終わると、各自、丸付けをしていきます。

 

そして、マイタイム。まずは、ヘルプを出している子に教えたりします。そのあと、「今、自分がやりたいこと、やらなければいけないこと」に取り組みます。

 

例えば、社会の新聞づくりや裁縫や読書などです。これは自分の強みや得意を伸ばす時間になります。こうやって時間を自分たちで生み出していかないと、忙しい学校では自分のやりたいことに没頭する時間が作れないんです。

 

そして最後に振り返りをして終わりです。

 

共通問題の量や内容を調整するのはなかなか難しいですが、少しずつ自立的に学べる環境をつくっていきたいなぁって思っています。

 

できたという達成感

自分のやりたいことに没頭する時間づくり

だらだらやるのではなく、集中して取り組む

教え合える環境づくり

 

こんなことを大切にしています。

 

ゆっくりなじませていくことが大事だって思っています。一人一人の学習予定表などを導入したくなりますが、ぐっとこらえて子どもたちの様子を観察しています。

 

子どもの姿から実践をつくりたい。

 

だって、目の前の子どもと成長するために仕事をしているからです。だから毎年、やることだって変わります。

 

 

教室リフォーム

小さな頃から不器用です。ものづくり得意な方が羨ましいです。

 

家庭科で作ったエプロンは、表裏が逆でした。

 

何もしてないのにミシンがからみます。悲しいです。

 

今年はおもしろおかしく引っ張る系でクラスづくりをしてきました。

子どもたちの様子やあれやこれやみてると、もっと私たちを信頼してって声が聞こえてきた気がします。

 

落ち着いて学べる雰囲気ができた、このタイミングで一気に方向性を変えました。

 

その第一弾です。

 

教室を大改造しています。普通の教室から、子どもたちとアイデアを出しながら、ガラッと変えました。

 

こんなアイデアが出ました。

 

裁縫でグッズづくり

図書コーナー

文房具コーナー

生き物コーナー

飾りコーナー

落し物コーナー

 

みんなで手分けしてやっています。一気にクラスの主役が子どもになりました。だって手づくりに溢れているからです。

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リラックススペース

 

おとなしいあの子も休み時間は、ここで本を読む読みます。自然と人が集まるスペース。いつのまにか会話も生まれます。

 

子どもたちが自分たちで場を作ると愛着も湧きますし、手づくりってなんか温かい。

 

2日かけてやっています。掃除しながらみんなで何がどうなったかを確認

 

給食当番のおみくじもナイス

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なんか一気に、子どもらしさが出てきました。

 

この時期でよかったって思います。まずは先生とみんなとのつながりを考えた二カ月でしたから。

 

場をつくるというのは、みんなへの信頼なんですよね。

 

そして当たり前を疑う。学びやすい場は、自分たちで作りたい。最初は不安です。

 

僕もはじめてグループ席にした時、どこに立てばいいか分からなかった。ハードを変えるからみえるものがあります。

 

帰りに家でクッションづくりをするよっていう子もいて、楽しみなことがあるっていいなぁって思います。

 

リビングがある教室。僕は家族みたいに過ごしたいんだよなぁ