クラス会議を授業に
友達の話に耳を傾け、自分ができる方法で友達に貢献できるようなクラスになればいいなって思います。僕もクラスの一員だから、一緒にこういう心や態度を育みたいって思います。
クラス会議を毎朝して、体験しながら学ぶことっていいです。
クラス会議では、友達の相談をみんなで考えているんですが、そんなことを授業にも生かしたいですね。
例えば、算数の分数の割り算がうまくできないんだけどっていう悩み事をみんなで解決していきます。すると、いつのまにか算数の学び合いが始まります。
授業の内容でも、学び方の悩みでもみんなで解決できると思います。
この本の中でも青木さんが、算数の勉強で困っていることはない?っていうことを話し合う授業が紹介されています。
子ども達は自分たちの学習でのつまずきなども、乗り越えていくことができると僕は経験的に感じています。
これは、受容と貢献っていうクラス会議の本質そのものです。
じゃあその時の教師の役割ってなんでしょうか?
まず、そのような悩み事を相談できる場をつくることが大事です。対話する時間をつくるから関係性がよくなります。
次に、みんなで友達の相談を受け止める良さをクラス会議などを通して、伝えていくことも必要だと思います。
このようなことを繰り返していくと、子ども同士の関係性はつながり始めますね。
その関係性を生かして、少し難易度の高い課題をみんなで解決していくような学習もあるといいなって思います。
夏休み明け、同号的な学習の時間の充実やディベートの授業にもチャレンジしたいなと思います。
夏休み明け初日
夏休み明け初日
どんな気持ちで来るんでしょう?久しぶりに会う友達やクラスメイトとのんびり過ごしたいなって思います。
少しずつ学校タイムに慣れていく感じです。
夏休み中のおしゃべりをしたり、いつものようにクラス会議をしたりする予定です。
それに加えて、取り組みたいのが教室レイアウトを変えることです。
仲間の先生が実践をまとめています。
夏前もいろいろみんなでレイアウトを考えましたが、夏明けはさらに使いやすくするために、ロッカーの場所や、靴箱の場所なども一緒に決めたい。
こんな感じでやっています。
いくつか今までの教室の写真とかを見せながら、みんなが使いやすい学びやすい教室をつくろうねと目標を伝えます。
どんな空間があればいいかペアで話した後、出し合います。その中で、無理そうなものは最初に伝えます。子どもは、後からダメって言われたら嫌だからです。
本コーナー
掲示コーナー
生き物コーナー
リラックスコーナー などなどいろいろクラスに合わせて出てきます。
グループ分けをして、2時間ぐらいで一気にやります。僕はあまり時間をかけません。続きは自然と隙間時間でやっています。
オススメは飾りを担当するグループをつくると一気に教室が温かい雰囲気になります。
座席の形は僕が決めています。座席の形は意図があるからです。夏明けは、コの字型でスタートする予定です。
綴り方振り返り
よく自分のことを振り返りなさい
よく言われたことです。なかなか自分を振り返ることの意味が分からなかったけど、少しずつ分かってきました。
振り返りには次の3つの良さがありそうです。
① 自分の信念が分かってくる
② 子どものことが好きになる
③ イノベーションがたまに起きる
いらんな振り返り方法を試してきました。
最初に取り組んだのが、誰かと振り返りを読み合う方法です。
岩瀬さんや中川さんのやりとりをモデルに、職場の先生、学習サークルの仲間とやりとりをするも頓挫してしまい、末期には妻とするという、、、
これ自分よがりに振り返りがならないので、いいです。1人でしていると、ついつい自分のクラス素晴らしい、実践いけてるでしょ?みたいになりがちです。
この本も大好きです。絵も。
次に始めたのが、協働的リフレクションというものです。
学習サークルで上條晴夫さんをお呼びしたのが取り組むきっかけになりました。
学校の中で起きた、ビビッとエピソードを1つ選び、その背景をとらえ、分析をかけるというものです。
事実と感情を分けて考えるので、何が起きているのかが見えやすくなります。これは仲間のひわちゃんが素晴らしいです。リフレクションをリフレクションする! - ママ先生の「学びづくり」と「子育て」奮闘中 blog
よかったのはなぜかを分析するので、再現できる可能性も広がります。
そして、今は 生活綴方教育を自分にも応用しています。
この生活綴方教育は、大正自由教育の代名詞です。大好きです。
まず、1日の何を綴るのかを考えます。時間の場合もあれば、出来事の場合もあります。それに題名をつけます。
例えば、今日の揚げパン みたいな題名です。
そして思い起こしながら、日記のように書きなぐります。そして、それをクラスの子どもとも共有します。
日々を綴るということです。事実も感情もごちゃ混ぜです。即興的でもあります。
まだ始めて間もないので、どんなことが自分の中に起きるか分かりませんが、書いていてほっとします。
リフレクションを自分の成長や新しいものを生み出すために使うのも、いいと思います。
僕にとっては、綴方振り返りをすることで、人生をほっこりしてくれます。
自分に合った振り返り方法を見つけるにしてもやってみないと分からないです。
僕の綴方振り返りも、そうやって生まれました。
時と場に合わせて振り返り方法を自分で選べるようになりたいなって思います。どれもおススメです。
どの振り返り方法も、僕にとっては大切です。
つけさせたい力 ??
「どんな子に育って欲しいですか?」
「どうなんだろう、あの子がどういう風に育ちたいかあの子が考えてほしい」
これは今年の家庭訪問の僕と保護者の方のやりとりでした。
その子は伸び伸び育っています。
僕はハッとしました。
ついつい、私たちは、子どもにこんな力をつけようとか、こんな風に育ってほしいと考えたり計画したりします。そのことは悪いことじゃない。
でも、それを子どもに求めるのは違うと思うのです。
「子どもに力をつけなきゃいけない。」
よく聞きます。
力ってそもそもなんでしょう?人間を分析していくと、〇〇力と分析できるのでしょうか?私たち人間はもっと情緒的なものです。
一筋縄ではいかないものです。そんなややこしさが生きる面白さなのではないのか。
この授業で、この単元でつけたい力は何か?って議論も立ち止まりたい。むしろ、その時には分からなくても、後で振り返ってこういうことなんだって分かることが学ぶという意味ではないか?
すぐに効果が出ることに焦りすぎてはいないか。どんな結果になるかなんて分からない。
「教師は子どもに確かな学力をつけなければいけない。」
これは主語が違います。
私たちがしなきゃいけないわけじゃない。子どもが育つ環境を整えるのが私たちの仕事です。教え方がうまいとか、そういうことではない。
でも、これなかなか難しいです。
僕は、子どもたち同士のつながりをサポートしたりデザインしたりすることをすごく大事にしてきました。一方で、子どもたちと社会や、子どもたちと学びとかをつなぐのはまだまだできていないなぁって思います。
もちろん、子どもの興味関心をひいて、教師の準備を基にあたかも、探究しているような授業はたくさんしてきました。
そうじゃなくて、子どもたちが自分で学びたいことを見つけ、探究していくようなことはまだまだです。浅く終わってしまいます。
学ぶことは悪くないなって思えるような小学校時代にしたいなって思います。
PBL 学びの可能性をひらく授業づくり: 日常生活の問題から確かな学力を育成する
- 作者: リンダ・トープ,サラ・セージ,Linda Torp,Sara Sage,伊藤通子,定村誠,吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 北大路書房
- 発売日: 2017/09/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
とてもいい本です。実践に落としたい!
子どものままで
大人を困らせたいんだ
iden &tityの主人公の言葉・・・
おっさんになっても結局はあんま変わんないです。人と違うことがしたいってついつい思っちゃう。大人になんてなりたくない。
枕は加齢臭・・・あっ大人を通り過ぎて、おじさんになったようです。間違えた
夏休み前最後の登校でした。
朝のサークルはたっぷり一時間。夏休み楽しみなことを話したり、クラスの振り返りをしたりしました。
そん中で、ある子がこんなことを言いました。
「ここまでは先生50%、みんなが50%でクラスが進んだね。」
確かにそんな感じ。
「先生ってさ、ほんと子供っぽい。だから、子どもの気持ちがよく分かるというか」
これ、僕にとってはサイコーに嬉しい。誰が先生かわかんないそんな学級を作りたいんだ。ついふざけちゃうし、悪ふざけもしちゃうし。
その後、読み聞かせをしました。
- 作者: 岩瀬直樹(原案),プロジェクトアドベンチャージャパン(PAJ),荻上由紀子,苫野一徳,寺中祥吾
- 出版社/メーカー: 旬報社
- 発売日: 2015/11/16
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
岩瀬さんの本で一番好きな本です。絵しかないから、どんなシーンだと思う?なんて話しながら。
夏休み明けは、空っぽの教室から、みんなで作っていこうねって話ながら、もっと子供達に任せようと心に決めました。
それは、僕がみんなを信頼できているからです。
転校する友達に、一言ずつ声をかけながら、
「喧嘩ばっかりだったけど、今思えばもっと優しくしていればよかった。」
こんな言葉がある子から出てくる。それをみんなは優しく見守る。
最後は涙のお別れになったけど、素敵な涙だったなって思う。
こういう心を揺さぶられるシーンがたくさんあるのが学校の先生の仕事。
教室は教師も遊び学ぶところ。
最終日はこうやってBingoで盛り上がったり、振り返りをしたり、お別れを言ったり、心が忙しい1日でした。
ゆっくり僕自身も振り返って、夏休み明けをむかえたいなって思います。