おとなの背中
昔は分からなかったこと。今は身にしみて分かること。
そんなことがあります。
僕らは生まれてからずっと誰かとのかかわりの中で生きていて、時にはそれが鬱陶しくなったり、時には激しくそれをもとめたり、平穏に過ごしたり、、
何かを学ぼうと思って学ぶこともあります。学ぼうって思っていなくても、心が惹かれていくこともあります。その時はこのやろーって思っても、後で納得できることもあります。
誰かの背中。
いつの間にか、僕らの中にどんどん溜まっています。
大好きなエッセイ集です。
僕は、ちょっとした時に何度も手に取ります。
子どもたちの毎日も、苦しいこともあれば楽しいこともある。その全体を「崩壊」「危機」といったおどろおどろしい言葉で包み込んでしまうこと、そういう声にみながいっしょに乗ることに、わたしには少なからぬ抵抗がある。
が、他方で、教育についての議論は、話が軽すぎる。「生きる力」とか「体験学習」だとか「食育」だとか、かんたんに言いすぎる。「環境にやさしく」「地球にやさしく」「共感と共生」「ちょボラ」などという、子どもだってすぐにその「偽善」を見抜くような軽いキャッチコピーが、教育の現場に持ち込まれすぎる。
今回はここを何度も読み返しました。問われているのは大人の誠実な姿。
生きることは、ずるいことも、さぼることも、がんばることも、逃げることも、助け合うことも、いろんなものを包含している。正しいことばかりを綺麗に言葉で伝えるのではなく、生き様を語り、見せ、一緒の時間を過ごすという誠実な姿が大事なんじゃないかと思う。
それは、互いの信頼やつながりを生む。
人間関係は技術じゃないということを忘れずに。それを分かった上での技術なんだと思った。
もっと自分の生活のこと、最近読んだ本のこと、友達のこと、いろんな話を教室でしていいんだと思う。
子どもは分からない、でも分かろうとする
子どものことが分かりたいって思います。自分も子どもだったようにまた一緒にあーだこーだ言いながら生活できたらって思います。
でも、悲しいことに僕は歳も取り、中年真っ最中なわけです。
だから、一緒のようには過ごせない。
それだから、子どもの言葉や表情や行動でなんとかその子のことを捉えようとする。
あの子は、こんな気持ちかなとか、いろいろ考える。
でも、その子の心の動きはやっぱり分からない。分からない前提にたって、理解しようとしている。
だから、悩むし、答えはないし、葛藤します。ただ、おかげで決めつけないようになりました。
僕の目には今、こう映っただけで、その子の全てが分かるわけがない。映った情報をたよりに、こうしよう、ああしようって即興的に考えていくのが僕らの仕事だ。
うまくいかないことだっていっぱいある。
クラス会議のきっかけ
クラス会議をするきっかけは仲間と読んだこの二つの本でした。
クラス会議で子どもが変わる―アドラー心理学でポジティブ学級づくり
- 作者: ジェーンネルセン,H.ステファングレン,リンロット,諸富祥彦,Jane Nelsen,H.Stephen Glenn,Lynn Lott,会沢信彦
- 出版社/メーカー: コスモスライブラリー
- 発売日: 2000/10/01
- メディア: 単行本
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見よう見まねでクラス会議を続けてきて、自分も学んだことがあります。
まず、子どもがこの時間を大切に、そしてたのしみになってくれているなぁって思います。
フランクなリラックスできる場をつくるためには、教師の笑顔や、振る舞いということも大事です。そして、なぜクラス会議をするのかを、語ることです。思いを共有するって大事です。
仲良くなりたい。
支えあっていこう。
安心して自分の話ができるクラスにしよう。
そんなことを折に触れて話しています。絵本を使うのもいいです。
あとは、毎日毎日、やることがコツです。毎日やるから慣れてきます。
クラス会議を授業に
友達の話に耳を傾け、自分ができる方法で友達に貢献できるようなクラスになればいいなって思います。僕もクラスの一員だから、一緒にこういう心や態度を育みたいって思います。
クラス会議を毎朝して、体験しながら学ぶことっていいです。
クラス会議では、友達の相談をみんなで考えているんですが、そんなことを授業にも生かしたいですね。
例えば、算数の分数の割り算がうまくできないんだけどっていう悩み事をみんなで解決していきます。すると、いつのまにか算数の学び合いが始まります。
授業の内容でも、学び方の悩みでもみんなで解決できると思います。
この本の中でも青木さんが、算数の勉強で困っていることはない?っていうことを話し合う授業が紹介されています。
子ども達は自分たちの学習でのつまずきなども、乗り越えていくことができると僕は経験的に感じています。
これは、受容と貢献っていうクラス会議の本質そのものです。
じゃあその時の教師の役割ってなんでしょうか?
まず、そのような悩み事を相談できる場をつくることが大事です。対話する時間をつくるから関係性がよくなります。
次に、みんなで友達の相談を受け止める良さをクラス会議などを通して、伝えていくことも必要だと思います。
このようなことを繰り返していくと、子ども同士の関係性はつながり始めますね。
その関係性を生かして、少し難易度の高い課題をみんなで解決していくような学習もあるといいなって思います。
夏休み明け、同号的な学習の時間の充実やディベートの授業にもチャレンジしたいなと思います。
夏休み明け初日
夏休み明け初日
どんな気持ちで来るんでしょう?久しぶりに会う友達やクラスメイトとのんびり過ごしたいなって思います。
少しずつ学校タイムに慣れていく感じです。
夏休み中のおしゃべりをしたり、いつものようにクラス会議をしたりする予定です。
それに加えて、取り組みたいのが教室レイアウトを変えることです。
仲間の先生が実践をまとめています。
夏前もいろいろみんなでレイアウトを考えましたが、夏明けはさらに使いやすくするために、ロッカーの場所や、靴箱の場所なども一緒に決めたい。
こんな感じでやっています。
いくつか今までの教室の写真とかを見せながら、みんなが使いやすい学びやすい教室をつくろうねと目標を伝えます。
どんな空間があればいいかペアで話した後、出し合います。その中で、無理そうなものは最初に伝えます。子どもは、後からダメって言われたら嫌だからです。
本コーナー
掲示コーナー
生き物コーナー
リラックスコーナー などなどいろいろクラスに合わせて出てきます。
グループ分けをして、2時間ぐらいで一気にやります。僕はあまり時間をかけません。続きは自然と隙間時間でやっています。
オススメは飾りを担当するグループをつくると一気に教室が温かい雰囲気になります。
座席の形は僕が決めています。座席の形は意図があるからです。夏明けは、コの字型でスタートする予定です。