アイスブレイク
一緒に笑うから仲良くなる。
僕が子ども達にも自分にも本気で思っていることです。
笑いまくっていると、うちの娘は笑ってごまかすことが増えすぎて困っています。こんなデメリットがあったとは・・・まぁかわいいんでいいでしょう。
学級がスタートしたこの時期は緊張感も高いから、笑いは大事です。近年は、学級初日の最初は挨拶でもなんでもなく、とりあえあずアイスブレイクで遊びます。
【一例】
「今年の担任です。よろしくお願いします」「とりあえず、みんなStand Up」「先生のいう事で動いてみてね。」「Sit Down」「Jump」「Spin」と言いながら、一緒にその動作をします。
次に、僕は「Sit Down」と言いながら、立ちます。そうすると何人かの子は当然、間違えて立っちゃいます。ちょっとした笑いが起きます。考える暇もなく連発します。すると間違えるのが恥ずかしくなく、体も心もほぐれます。こんな感じで一年のスタートです。
英語でしたのは理由ないです。これぐらいでは先生、かっこいいとは言われません。
うちのクラスでは、毎朝アイスブレイクをしています。この本は愛用しています。
クラス全員がひとつになる学級ゲーム&アクティビティ100 (ナツメ社教育書ブックス)
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どうして毎朝アイスブレイクをするのか?
朝ってほんと、みんなコンディションが違います。眠たい子、機嫌が悪い子、テンション高い子、いろんな子がいます。
「もう学校ですよ。切り換えなさい」もいいけど、僕は一緒に笑って波長を合わせたいなって思います。
時間があれば外で、思いっきり朝から遊ぶのもめっちゃいいです。でも、なかなか毎朝、その時間は取れなかったりもするから、ささっとできるアイスブレイクで楽しく一日を始めます。
卒業式の朝でもやっています。
「先生、うちらは朝のアクティビティがあるから、こんなに仲良くなれたんだと思うよ。」
そんなことがもらったお手紙に書いてあったこともありました。
ただ、毎朝遊んでいるだけなんやけど、ちょっとだけ意識していることがあります。
「もっとみんなが楽しくなるためにどうしたらいい?」
アイスブレイク中に聞くこともあるし、アイスブレイク後に聞くこともあるし、聞かないこともあります。
楽しむためにアイスブレイクをしているということを子どもが理解してくると、うまく参加できない子に声をかけたり、男女関係なくしようとしたりする子が少しずつ増えてきました。
これも毎朝しているから、子どもはチャレンジすることができます。
いつも決まった子とだけ関わっていた子が、今日は違う子とやるぞって思うのは、その子のチャレンジです。これがたまにしかアイスブレイクをしてなかったら、チャレンジの場が少ないです。人はチャレンジする時に一番成長するそうです。立教大学の中原淳さんがこんな記事を書いていました。
チャレンジしている子にそっと、「あれええねぇ。うれしかったよ。」って伝えました。みんなの前ではあんまり取り上げないことが多いです。
でも、みんなに「今日、みんなが楽しめるために工夫してた人いてた?」って聞くと、チャレンジした子のいろんな名前が挙がってきました。
僕がみんなに伝えたいことは、子どもから言ってもらったほうがいいです。
いや、僕が見えてないことも、子ども達は見えています。だから、教えてもらうこともたくさんあります。
大人が見えていないことばかりです。だから聞いたほうがいいです。いっぱい教えてくれます。一時期、それで青春小説ばかり読むようになったら、妻に、「あんた、もっかい学生やり直せると思ってんの?」と突っ込まれました。
おかげで、それから若返りました。いいことづくめです。
朝の数分やり続けるだけで、子ども達は笑顔でスタートできます。やっているうちに、どんどんアレンジできるようになります。僕も毎朝チャレンジする場があるわけですから。
毎日、場があることってすごい大事です。失敗してもうまくいかなくても次の日、それを生かせばいいんです。たまにしかないと、うまくいかない時に、あーーあって感じになってしまいます。
子どもの力を発揮しやすい場をつくるって大事だと思います。