坊主先生は嘘つかない

子どもも教師も夢中になる学級経営や、校内研修の解説書です。僕の全てを伝えます。誰でもできます。

アイスブレイク

一緒に笑うから仲良くなる。

 

僕が子ども達にも自分にも本気で思っていることです。

 

笑いまくっていると、うちの娘は笑ってごまかすことが増えすぎて困っています。こんなデメリットがあったとは・・・まぁかわいいんでいいでしょう。

 

学級がスタートしたこの時期は緊張感も高いから、笑いは大事です。近年は、学級初日の最初は挨拶でもなんでもなく、とりあえあずアイスブレイクで遊びます。

 

【一例】

「今年の担任です。よろしくお願いします」「とりあえず、みんなStand Up」「先生のいう事で動いてみてね。」「Sit Down」「Jump」「Spin」と言いながら、一緒にその動作をします。

 

次に、僕は「Sit Down」と言いながら、立ちます。そうすると何人かの子は当然、間違えて立っちゃいます。ちょっとした笑いが起きます。考える暇もなく連発します。すると間違えるのが恥ずかしくなく、体も心もほぐれます。こんな感じで一年のスタートです。

 

英語でしたのは理由ないです。これぐらいでは先生、かっこいいとは言われません。

 

うちのクラスでは、毎朝アイスブレイクをしています。この本は愛用しています。 

たった5分でクラスがひとつに!  学級アイスブレイク

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クラス全員がひとつになる学級ゲーム&アクティビティ100 (ナツメ社教育書ブックス)

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どうして毎朝アイスブレイクをするのか?

 

朝ってほんと、みんなコンディションが違います。眠たい子、機嫌が悪い子、テンション高い子、いろんな子がいます。

 

「もう学校ですよ。切り換えなさい」もいいけど、僕は一緒に笑って波長を合わせたいなって思います。

 

時間があれば外で、思いっきり朝から遊ぶのもめっちゃいいです。でも、なかなか毎朝、その時間は取れなかったりもするから、ささっとできるアイスブレイクで楽しく一日を始めます。

 

卒業式の朝でもやっています。

「先生、うちらは朝のアクティビティがあるから、こんなに仲良くなれたんだと思うよ。」

そんなことがもらったお手紙に書いてあったこともありました。 

 

ただ、毎朝遊んでいるだけなんやけど、ちょっとだけ意識していることがあります。

 

「もっとみんなが楽しくなるためにどうしたらいい?」

 

アイスブレイク中に聞くこともあるし、アイスブレイク後に聞くこともあるし、聞かないこともあります。

 

楽しむためにアイスブレイクをしているということを子どもが理解してくると、うまく参加できない子に声をかけたり、男女関係なくしようとしたりする子が少しずつ増えてきました。

 

これも毎朝しているから、子どもはチャレンジすることができます。

 

いつも決まった子とだけ関わっていた子が、今日は違う子とやるぞって思うのは、その子のチャレンジです。これがたまにしかアイスブレイクをしてなかったら、チャレンジの場が少ないです。人はチャレンジする時に一番成長するそうです。立教大学中原淳さんがこんな記事を書いていました。

news.yahoo.co.jp

チャレンジしている子にそっと、「あれええねぇ。うれしかったよ。」って伝えました。みんなの前ではあんまり取り上げないことが多いです。

 

でも、みんなに「今日、みんなが楽しめるために工夫してた人いてた?」って聞くと、チャレンジした子のいろんな名前が挙がってきました。

 

僕がみんなに伝えたいことは、子どもから言ってもらったほうがいいです。

 

いや、僕が見えてないことも、子ども達は見えています。だから、教えてもらうこともたくさんあります。

 

大人が見えていないことばかりです。だから聞いたほうがいいです。いっぱい教えてくれます。一時期、それで青春小説ばかり読むようになったら、妻に、「あんた、もっかい学生やり直せると思ってんの?」と突っ込まれました。

 

おかげで、それから若返りました。いいことづくめです。

 

朝の数分やり続けるだけで、子ども達は笑顔でスタートできます。やっているうちに、どんどんアレンジできるようになります。僕も毎朝チャレンジする場があるわけですから。

 

毎日、場があることってすごい大事です。失敗してもうまくいかなくても次の日、それを生かせばいいんです。たまにしかないと、うまくいかない時に、あーーあって感じになってしまいます。

 

子どもの力を発揮しやすい場をつくるって大事だと思います。

 

 

クラス会議 ~お悩み相談~

一人一人が誰かを支えたり、支えられたりして生きていることを実感してほしい。

僕が本気で子ども達、いや社会に対して思っていることです。うちのクラスで毎朝行っている、クラス会議について書いてきました。以下がその記事

bozusen.hatenadiary.jp

 クラス会議の後半部分。「お悩み相談」の時間について今日は書きます。

 

「お悩み相談」とは、例えば、「朝起きられないんだけど、どうしたらいいですか?」と一人の子が相談すると、みんなが順番に、解決策を出してくれます。パスOK

「お母さんに水をかけてもらったら」というおふざけから、「携帯のアラームをめっちゃ遠くに置く」という建設的な意見とかいろいろでます。

大事なのはおふざけOK!!おふざけから生まれるものもあります。いや、単純に面白い。

このおふざけすごーーーく大事です。ここで、「ふざけちゃだめだー!真面目に考えなさい!」なんて毎朝言っちゃうと、リラックスできなくなります。毎朝、真面目を求められても・・・ちょっと苦しい。

やっているうちに、だんだん真剣になってくるはず・・・

そして、最後に提案者が、解決策を選んで終了。

これ、解決するのが目標ではないんですよね。みんなで、一緒に人のことに思いを馳せること。そんなことが大事なんやと思います。これって生き方に繋がります。家族でもできます。


「パスできるからほっとする。」
「仲良くなっていく感じがするよ。」
「みんなが自分のことを考えてくれてうれしい。」
「大切な時間かなぁ。仲良くなるから」

クラス会議は僕たちにとって大切な時間です。やる時間が無いときに、「えーーー」っていう嬉しい悲鳴も上がります。

今年はこんな感じでやっていますが、ただ輪になって毎朝ゲームだけしていた一年間もありますし、順番にテーマを決めてお喋りしていた一年間もあります。いろいろ、クラスに合わせてカスタムしていくといいです。

まずは、輪になって座るところからでいいかもしれません。クラス会議についてはこの本も参考にしました。今も売ってるのかなぁ・・・

 

クラス会議で子どもが変わる―アドラー心理学でポジティブ学級づくり

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  • 作者: ジェーンネルセン,H.ステファングレン,リンロット,諸富祥彦,Jane Nelsen,H.Stephen Glenn,Lynn Lott,会沢信彦
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 クラス会議後に、簡単なゲームをしてから一日が始まります。この簡単なゲーム(アイスブレイク)も僕たちにとって、すごい楽しみな時間です。


アイスブレイクについてはまた明日!さぁ、家族を起こし変顔でもしようかなぁ。娘も笑いからスタートさせたいですね。 

クラス会議 〜ありがとうみつけ〜

一人一人が誰かを支えたり、支えられたりして生きていることを実感してほしい。

 

僕が子ども達に本気で思っていることです。格好よく言ったけど、中年真っ最中の僕も、いっぱい失敗してみんなに支えられ、時には支え生きてます。

 

さっき、寝ぼけたままトイレに行こうとして、妻に躓きこけました。おかげで目が覚めました。妻に支えられてんなぁ僕は・・・    まだ、痛いおでこ。

 

それはさておき、朝の会でしているクラス会議。クラス会議に出会って早6年目。毎朝してるので1000回以上はしてるでしょうか。ジムにもこれぐらい行けたらいいのに。このお腹どうにかしたいです。

 

1000回もトマトプリッツを食べると飽きますが、クラス会議は飽きなかったです。むしろ、大好きな朝の時間です。

 

クラス会議は、輪になって座り、隣の人のありがとうポイントを順番に言う「ありがとう見つけ」と、クラスの誰かの「お悩み相談会」の二部構成になっているのが基本です。詳しくは、森重裕二さんのこちらを参考に。 

1日15分で学級が変わる!  クラス会議パーフェクトガイド

1日15分で学級が変わる!  クラス会議パーフェクトガイド

 

 まず、「ありがとう見つけ」から。

 

単純に隣の人のありがとうポイントを言うだけです。

「一緒に遊んでくれてありがとう。」

「昨日、給食運んでくれてありがとう。」

こんな言葉をうちの子達は言います。

中には「生きていてくれて、ありがとう」「生まれてきてくれてありがとう」なんていう、哲学者も表れます。言われたほうもまんざらでもない。素敵やん。

 

この時間、すごい好きなんですよね~。これ、最初はなかなか言えないんです。

「パスしてもええよ。少しずつ言えるようになるし。あせんない、あせんない。毎日あるんやから」と僕は言います。

 

だって毎日あるんやから。クラスの最初はそれでよくて、少しずつ成長します。

 

輪になって座る隣は、毎日ペアが変わります。僕はカードを使っていますが、仲間の先生は洗濯ばさみで毎日違うペアを作っています。

hiwahiwa3.hatenablog.com

洗濯ばさみでペアを作るっていいですね。洗濯ばさみも喜んでいます。

 

大学生の頃、朝起きてベランダに出ると、もの干竿に、洗濯ばさみで魚が吊るされていました。釣りに行った先輩からのお裾分けでした。洗濯ばさみもいろんな活用があるみたいです。美味しくいただきました。ありがとう、先輩!

 

それはさておき、ペアが毎日変わるから、毎日ありがとうを言う相手が変わるわけです。誰かのありがとうを見つけるのがうまくなります。相手の良さを見つけることを毎日やるから、ありがとうが日常に溢れます。

 

必ず全員できるようになります。多分・・・まぁ、できなくてもその場にいれば良しとしましょう。

 

「どうして君はありがとうを見つけられないんだ-!」って誰も言われたくないですしね。そんな、ありがとう・・・重い・・・ ジムに行かなきゃ。

 

先生にも言ってくれます。「いつも変顔してくれてありがとう。」って言われたことありますが、一回もしていません。失礼な・・・それは冗談として、「優しくてありがとう」とか言われると、やっぱりうれしいです。みんな認められたいですから。

 

ありがとうって普通に言えることって意外と難しい。「有り難し」素敵な言葉です。「ありがとう見つけ」を通して、僕自身も成長させてもらってます。

 

 「ありがとう見つけ」の後は、子ども達のお悩み相談会です。それはまた明日!

朝の会

教室が居心地のいい家族のようなってほしい

 

本気で僕が願っていることです。でも、祈るだけではそうはなりません。そういえば、昔、受験前に絵馬を12個も書いたけど、志望校に落ちたことがあります。それと同じです。ドラゴンボールは願いを叶えるけど、見つけるの大変そうなので、やめときます。

 

願っても叶わないから、なんかしよかなぁって思うわけです。学校で毎日あること・・・そう、それは朝の会です。

 

朝ってなかなか大人も子どもも辛いんですよね。朝、家で叱られてきた子はちょっとブルーだし、寝坊して朝ごはん食べない子だっているし、朝からスーパーハッピーな子だっているかもしれません。

 

だから、教室に入ったらなんかほっこりしてスタートしたいなぁって思います。それが朝の会の時間です。やっていることは・・・

 

輪になって座る。 ただ、それだけ。

 

「やらなきゃいけないことをやるだけさ、だからうまくいくんだよ。」by ボブ ディラン

 

輪になって座って朝の会をします。岩瀬直樹さんのサークルタイムっていう実践にアイデアをもらいました。

iwasen.hatenablog.com

岩瀬さんはやっぱりアイデアマンだなぁ。

うちの朝の会はこんな感じです。

1 おはようございます

2 隣のひとは元気?

3 お知らせある人いる?

4 クラス会議

5 朝遊び

6 今日の予定

 

ふしぎなもので、輪になって座るだけで、なんか雰囲気が温かくなるんですよね。もちろん序盤は、肩が当たった云々で喧嘩にもなるけど、そのうち収まります。気にしなくて大丈夫!

そういう喧嘩はクラスがつながり始めるとなくなります。

 

僕が好きなのは隣の人は元気?って聴き合う時間。

 

こんなおっさん教師にも、「先生、元気?」って聞いてくれます。

「朝から、妻に叱られてさ・・・」って愚痴を言うこともできます。ありがとう、みんな!だから、一日頑張れるのだ。

 

こうやってちょっとずつ心を整えていきます。

 

クラス会議っていうのもずっとしてます。これは、こんなのを参考にしています。 

クラス会議で学級は変わる!

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 クラス会議は簡単にいうと、友だちのありがとうポイントを探すありがとうみつけと、友だちのお悩み相談の2つをする時間です。

詳しくは、また明日!

 

 

 

 

また、遊んでる。

「子どもに惚れなさい。子どもに惚れられる教師になりなさい」

 

これは横浜が生んだ実践家・島本恭介先生に言われた言葉です。

 

子どもに惚れる―今、教師の感性を問う

子どもに惚れる―今、教師の感性を問う

 

こんな素敵な先生の言葉を大事にしてきました。

 

おそらくこの言葉を勘違いした僕は、ひたすら子どもと毎日遊び続けて6年が経ちました。子どもに惚れる=子どもと遊ぶと解釈しちゃったわけです。

 

あっ、またあのクラス遊んでる・・・

いやいや。遊んでるように学んでるんです、、、なんて言ってみても、どこからどうみても遊んでるわけです。

 

最近、ヘビーローテションの遊びは、二人鬼ごっこです。

 

ペアは、IKEAのカードを一人一枚ずつとって同じカードの子同士がペアになります。便利ーー!しかも、女子は「かわいいこのカード!」と言ってきゃっきゃします 笑

 

ちなみにこれ34人しか使えません。35人学級の時は、どうすんだろ。また考えます。

 

二人鬼ごっこは簡単!

①じんけん

②負けたほうが鬼、勝ったほうが隠れる

③勝ったほうが鬼に「〇〇を触ってきてください」と命令する。

④鬼が触りに行っている間に隠れます。

⑤鬼が見つけたら攻守交代

 

一気にみんなが隠れ始めるんで、意外と見つかりません。

教室でもいいですが、体育館やちょっと広いところだともっと面白いです。

 

走っちゃいけないことを言い忘れると、カオスになります・・・よく失敗した。

 

こんなことしているうちに、どんどんいろんな人と遊びを通じて仲良くなる・・・はず

 

子どもに惚れられているか分からないけど、どんどん笑顔が増えて仲良くなっていく子どもの姿に思わず、「めっちゃええなぁ。ええ子らやなぁ」ってほんまにつぶやいている自分がいます。

 

https://twitter.com/bozusen/status/991898055560515586

 

 今回はほんまの遊びの紹介でしたが、授業で遊ぶことも書いてみます!