坊主先生は嘘つかない

子どもも教師も夢中になる学級経営や、校内研修の解説書です。僕の全てを伝えます。誰でもできます。

マイタイム

自分の時間をもちたい!

 

なんかこういうのってよく聞きます。こどもがいるとなかなかプライベートではもてないです。我が家でも同じです。でも、ずっとそれが続くと煮つまります。

 

ある男の子はすごーく工作が好きで、時間があると折り紙やらを出して、作業に入ります。勉強中とは全く違う、ワクワクした表情がいいなって思っていました。

 

ワクワクできるって素敵です。

 

だから、聞いてみました。

 

なんで工作してるの?

 

うっ、もっと気の利いた質問があった気がしますが、優しい彼は答えてくれました。

 

ほっとするんだよね。

 

そんな風に感じてるんだぁとびっくりしました。

 

こういうほっとできる時間を学校の中でどうやってつくれるのか考えてみました。

 

今は5年の担任だけど、行事に勉強にとにかく忙しくてなかなかのんびりする時間がありません。

 

うーん。

 

そこで算数の時間を自分学習にしてみました。

 

単元内自由進度学習など自分で進めていく学習に取り組んでいましたが、それだと算数の時間は算数しかできなくなります。

 

自分学習はこんな感じです。

 

ミニレッスン

今日の課題

マイタイム

振り返り

 

ミニレッスンは黒板でレクチャー、今日の課題は、教科書の問題を3問ぐらい。全員ができそうな量にします。もっとできる子は、もっとやります。

 

マイタイムは、自分学習の時間です。図工の続きをしたり、裁縫したり、工作したりします。

 

こうやると、今日の課題への取り組みが一生懸命やるようになりました。自分で作り出した時間をマイタイムにしています。

 

ただ、ここまで友達同士で学び合うことをたくさんしてきたから、マイタイムといえど、分からないところを教えあったり自然としています。

 

自由な時間が生み出されても、算数をやり続ける子もたくさんいます。

 

僕は子どもたちを観察し、話しかけながらコーチングに徹しています。

 

ある算数が苦手な子はこんな振り返りをしていました。

 

算数は苦手だったけど、このスマイルスタディは楽しくできる。課題の量も私にはあうし、教えてもらえるからです。

 

みんな一律の課題だと、心が折れてしまう子だっています。少なくてもできたっていう実感がやる気にさせます。

 

そして自分で時間ややり方を工夫できるのがいいみたいです。

 

工作が大好きな彼も、ほっとしているみたいです。