坊主先生は嘘つかない

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プロジェクト学習 2

あけましておめでとうございます。真夜中に娘のアンパンチで起きました。最高の目覚めです・・・

 

バイキンマンと思われているようです。

 

さてさて、今はすっかりプロジェクト学習に魅了されています。

 

キルパトリックさん(デューイという教育哲学者のお弟子さん)がWholehearted purposeful act(全身全霊の目的のある営み)とプロジェクト学習の真髄を表現しています。


プロジェクト学習と聞くと、何か大きなプロジェクトをイメージしてしまいますが、大きなプロジェクトは目的を達成するまでに時間もかかりますし、なかなか壮大で計画するのも難しいところがあります。

 


キルパトリックさんの学習の4段階のプロセスは、目標や目的をもつ段階 → 計画を立てる段階 → 計画を実施・遂行する段階 →最終目的に照らし合わせて結果を評価・評定する段階 とされているようです。

 


これも首藤先生に教えてもらいました。

 


そう考えると、一つのプロジェクトで一回しか4段階のプロセスしか回りません。これが3ヶ月のプロジェクトだとすると、3ヶ月で学習サイクルは一回しか回らないことになります。

 


キルパトリックさんのいうプロジェクトは壮大なものだけではなく、日常にある些細な出来事も含みます。そう考えると小さなプロジェクトが同時並行している感じになります。それだと一つのプロジェクトの期間が1日で終わるものもあれば、映画づくりのような半年かけてやるものなどいろいろあります。

 


そう考えると、何度も何度も学習のサイクルが回ることになります。僕はそうのように今考えています。

 


吉田新一郎さんにプロジェクト学習の学習サイクルについて意見をもらって、自分なりに整理した今の考えです。

 


例えば、一月からうちのクラスで行うプロジェクトはこんな感じです。

 


・雑誌づくり全5時間程度

・漢字辞典づくり(学期末まで)

・情報番組を作ろう 全8時間程度

・映画づくり(学期末まで)

・その場くん全4時間程度

 


割と大きなプロジェクトが並んでいます。日常の小さなプロジェクトをしていくのがまだまだ課題なのが分かります。

 


やらなければいけないこと。例えば、書初め大会や縦割り活動などもプロジェクトといえなくもないですが、wholehearted purposeful actという点を踏まえると、与えられたプロジェクトは全身全霊で取り組むのが難しい子もいるでしょう。

 


なので、プロジェクトに含みません。

 


とはいえみんなで始めたプロジェクトだって夢中になれない時があるでしょう。この時に、何が夢中になれない要因になっているのか、もし夢中になれないならどうするのかを考えていくことが大事だと思っています。

 


学びは子どものものとするなら、そこに覚悟が必要でしょう。面白くなくなったらやめるという潔さも必要です。

 


プロジェクトの中でどんな学びが生まれるのか、いくつかの工夫は必要だし提示することは大事な僕の仕事です。いくつかのサンプルを見せることもです。提示する例が多いほど子供達はさらに自由になるようです。大村はまさんは200の例を見せていたと教えていただきました。

 


もちろんプロジェクトだけが学習時間ではありません。学年でやらなければいけないこともありますし、テストだってあります。それも組み合わせていく。日程を見ながら見通しをもてるように計画を立てることも大事になりそうです。

 


こんなことをしなくたって、学級も回っていくんだと思うけど、自分に波風を立ててチャレンジしていきたいって思います。ワクワクするからだし、どうせやるなら子供が楽しい方がいいなって思います。自分もです。