綴り方振り返り
よく自分のことを振り返りなさい
よく言われたことです。なかなか自分を振り返ることの意味が分からなかったけど、少しずつ分かってきました。
振り返りには次の3つの良さがありそうです。
① 自分の信念が分かってくる
② 子どものことが好きになる
③ イノベーションがたまに起きる
いらんな振り返り方法を試してきました。
最初に取り組んだのが、誰かと振り返りを読み合う方法です。
岩瀬さんや中川さんのやりとりをモデルに、職場の先生、学習サークルの仲間とやりとりをするも頓挫してしまい、末期には妻とするという、、、
これ自分よがりに振り返りがならないので、いいです。1人でしていると、ついつい自分のクラス素晴らしい、実践いけてるでしょ?みたいになりがちです。
この本も大好きです。絵も。
次に始めたのが、協働的リフレクションというものです。
学習サークルで上條晴夫さんをお呼びしたのが取り組むきっかけになりました。
学校の中で起きた、ビビッとエピソードを1つ選び、その背景をとらえ、分析をかけるというものです。
事実と感情を分けて考えるので、何が起きているのかが見えやすくなります。これは仲間のひわちゃんが素晴らしいです。リフレクションをリフレクションする! - ママ先生の「学びづくり」と「子育て」奮闘中 blog
よかったのはなぜかを分析するので、再現できる可能性も広がります。
そして、今は 生活綴方教育を自分にも応用しています。
この生活綴方教育は、大正自由教育の代名詞です。大好きです。
まず、1日の何を綴るのかを考えます。時間の場合もあれば、出来事の場合もあります。それに題名をつけます。
例えば、今日の揚げパン みたいな題名です。
そして思い起こしながら、日記のように書きなぐります。そして、それをクラスの子どもとも共有します。
日々を綴るということです。事実も感情もごちゃ混ぜです。即興的でもあります。
まだ始めて間もないので、どんなことが自分の中に起きるか分かりませんが、書いていてほっとします。
リフレクションを自分の成長や新しいものを生み出すために使うのも、いいと思います。
僕にとっては、綴方振り返りをすることで、人生をほっこりしてくれます。
自分に合った振り返り方法を見つけるにしてもやってみないと分からないです。
僕の綴方振り返りも、そうやって生まれました。
時と場に合わせて振り返り方法を自分で選べるようになりたいなって思います。どれもおススメです。
どの振り返り方法も、僕にとっては大切です。
つけさせたい力 ??
「どんな子に育って欲しいですか?」
「どうなんだろう、あの子がどういう風に育ちたいかあの子が考えてほしい」
これは今年の家庭訪問の僕と保護者の方のやりとりでした。
その子は伸び伸び育っています。
僕はハッとしました。
ついつい、私たちは、子どもにこんな力をつけようとか、こんな風に育ってほしいと考えたり計画したりします。そのことは悪いことじゃない。
でも、それを子どもに求めるのは違うと思うのです。
「子どもに力をつけなきゃいけない。」
よく聞きます。
力ってそもそもなんでしょう?人間を分析していくと、〇〇力と分析できるのでしょうか?私たち人間はもっと情緒的なものです。
一筋縄ではいかないものです。そんなややこしさが生きる面白さなのではないのか。
この授業で、この単元でつけたい力は何か?って議論も立ち止まりたい。むしろ、その時には分からなくても、後で振り返ってこういうことなんだって分かることが学ぶという意味ではないか?
すぐに効果が出ることに焦りすぎてはいないか。どんな結果になるかなんて分からない。
「教師は子どもに確かな学力をつけなければいけない。」
これは主語が違います。
私たちがしなきゃいけないわけじゃない。子どもが育つ環境を整えるのが私たちの仕事です。教え方がうまいとか、そういうことではない。
でも、これなかなか難しいです。
僕は、子どもたち同士のつながりをサポートしたりデザインしたりすることをすごく大事にしてきました。一方で、子どもたちと社会や、子どもたちと学びとかをつなぐのはまだまだできていないなぁって思います。
もちろん、子どもの興味関心をひいて、教師の準備を基にあたかも、探究しているような授業はたくさんしてきました。
そうじゃなくて、子どもたちが自分で学びたいことを見つけ、探究していくようなことはまだまだです。浅く終わってしまいます。
学ぶことは悪くないなって思えるような小学校時代にしたいなって思います。
PBL 学びの可能性をひらく授業づくり: 日常生活の問題から確かな学力を育成する
- 作者: リンダ・トープ,サラ・セージ,Linda Torp,Sara Sage,伊藤通子,定村誠,吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 北大路書房
- 発売日: 2017/09/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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とてもいい本です。実践に落としたい!
子どものままで
大人を困らせたいんだ
iden &tityの主人公の言葉・・・
おっさんになっても結局はあんま変わんないです。人と違うことがしたいってついつい思っちゃう。大人になんてなりたくない。
枕は加齢臭・・・あっ大人を通り過ぎて、おじさんになったようです。間違えた
夏休み前最後の登校でした。
朝のサークルはたっぷり一時間。夏休み楽しみなことを話したり、クラスの振り返りをしたりしました。
そん中で、ある子がこんなことを言いました。
「ここまでは先生50%、みんなが50%でクラスが進んだね。」
確かにそんな感じ。
「先生ってさ、ほんと子供っぽい。だから、子どもの気持ちがよく分かるというか」
これ、僕にとってはサイコーに嬉しい。誰が先生かわかんないそんな学級を作りたいんだ。ついふざけちゃうし、悪ふざけもしちゃうし。
その後、読み聞かせをしました。
- 作者: 岩瀬直樹(原案),プロジェクトアドベンチャージャパン(PAJ),荻上由紀子,苫野一徳,寺中祥吾
- 出版社/メーカー: 旬報社
- 発売日: 2015/11/16
- メディア: 単行本
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岩瀬さんの本で一番好きな本です。絵しかないから、どんなシーンだと思う?なんて話しながら。
夏休み明けは、空っぽの教室から、みんなで作っていこうねって話ながら、もっと子供達に任せようと心に決めました。
それは、僕がみんなを信頼できているからです。
転校する友達に、一言ずつ声をかけながら、
「喧嘩ばっかりだったけど、今思えばもっと優しくしていればよかった。」
こんな言葉がある子から出てくる。それをみんなは優しく見守る。
最後は涙のお別れになったけど、素敵な涙だったなって思う。
こういう心を揺さぶられるシーンがたくさんあるのが学校の先生の仕事。
教室は教師も遊び学ぶところ。
最終日はこうやってBingoで盛り上がったり、振り返りをしたり、お別れを言ったり、心が忙しい1日でした。
ゆっくり僕自身も振り返って、夏休み明けをむかえたいなって思います。
ペア読書でつながる
一つの本をペアで読むペア読書を始めました。ここまでの読書家の時間を通して、一人一人の読みの関心やレベルを考えながら、僕がペアパートナーを決めました。
図書館司書さんと相談しながら、いろんなジャンルのレベルの違う本を図書館に並べました。
子どもたちはその中から選ぶ子もいれば、図書館の本を選ぶ子もいます。
びっくりしたのは選書の仕方が板についています。あーこれは力ついたなぁ。
すぐに読み切った二人の会話を聞いてました。読み終わったら、二人で本の話をしあうように伝えていました。
この二人は日頃たくさん話し合うタイプではないですが、話が止まらない。
どんなこころが、好き?
どのイラストが好き?
好きなシーンは?
面白かったとこは?
なんて、話しながらめっちゃ笑顔で話しています。本を真ん中に置いて仲良くなっていきます。同じ経験をするから、距離が近くなります。
この二人のやりとりを生かして、ペアで話し合う時の、質問集をつくりました。
読書家の時間: 自立した読み手を育てる教え方・学び方【実践編】 (シリーズ・ワークショップで学ぶ)
- 作者: プロジェクト・ワークショップ
- 出版社/メーカー: 新評論
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読書がさらに楽しくなるブッククラブ-読書会より面白く、人とつながる学びの深さ
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これらの本にも書かれています。これまでは、それを使ってきたんですが、子どもたちが自然に話すことを聞いてつくってみようと思いました。
だって、この二人があまりに楽しそうに自然に話しているから。そして仲良くなっていく。
この二人に刺激された1日になりました。
ちなみに二人が読んだのは、これです。
マイタイム
自分の時間をもちたい!
なんかこういうのってよく聞きます。こどもがいるとなかなかプライベートではもてないです。我が家でも同じです。でも、ずっとそれが続くと煮つまります。
ある男の子はすごーく工作が好きで、時間があると折り紙やらを出して、作業に入ります。勉強中とは全く違う、ワクワクした表情がいいなって思っていました。
ワクワクできるって素敵です。
だから、聞いてみました。
なんで工作してるの?
うっ、もっと気の利いた質問があった気がしますが、優しい彼は答えてくれました。
ほっとするんだよね。
そんな風に感じてるんだぁとびっくりしました。
こういうほっとできる時間を学校の中でどうやってつくれるのか考えてみました。
今は5年の担任だけど、行事に勉強にとにかく忙しくてなかなかのんびりする時間がありません。
うーん。
そこで算数の時間を自分学習にしてみました。
単元内自由進度学習など自分で進めていく学習に取り組んでいましたが、それだと算数の時間は算数しかできなくなります。
自分学習はこんな感じです。
ミニレッスン
今日の課題
マイタイム
振り返り
ミニレッスンは黒板でレクチャー、今日の課題は、教科書の問題を3問ぐらい。全員ができそうな量にします。もっとできる子は、もっとやります。
マイタイムは、自分学習の時間です。図工の続きをしたり、裁縫したり、工作したりします。
こうやると、今日の課題への取り組みが一生懸命やるようになりました。自分で作り出した時間をマイタイムにしています。
ただ、ここまで友達同士で学び合うことをたくさんしてきたから、マイタイムといえど、分からないところを教えあったり自然としています。
自由な時間が生み出されても、算数をやり続ける子もたくさんいます。
僕は子どもたちを観察し、話しかけながらコーチングに徹しています。
ある算数が苦手な子はこんな振り返りをしていました。
算数は苦手だったけど、このスマイルスタディは楽しくできる。課題の量も私にはあうし、教えてもらえるからです。
みんな一律の課題だと、心が折れてしまう子だっています。少なくてもできたっていう実感がやる気にさせます。
そして自分で時間ややり方を工夫できるのがいいみたいです。
工作が大好きな彼も、ほっとしているみたいです。