ペア読書でつながる
一つの本をペアで読むペア読書を始めました。ここまでの読書家の時間を通して、一人一人の読みの関心やレベルを考えながら、僕がペアパートナーを決めました。
図書館司書さんと相談しながら、いろんなジャンルのレベルの違う本を図書館に並べました。
子どもたちはその中から選ぶ子もいれば、図書館の本を選ぶ子もいます。
びっくりしたのは選書の仕方が板についています。あーこれは力ついたなぁ。
すぐに読み切った二人の会話を聞いてました。読み終わったら、二人で本の話をしあうように伝えていました。
この二人は日頃たくさん話し合うタイプではないですが、話が止まらない。
どんなこころが、好き?
どのイラストが好き?
好きなシーンは?
面白かったとこは?
なんて、話しながらめっちゃ笑顔で話しています。本を真ん中に置いて仲良くなっていきます。同じ経験をするから、距離が近くなります。
この二人のやりとりを生かして、ペアで話し合う時の、質問集をつくりました。
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これらの本にも書かれています。これまでは、それを使ってきたんですが、子どもたちが自然に話すことを聞いてつくってみようと思いました。
だって、この二人があまりに楽しそうに自然に話しているから。そして仲良くなっていく。
この二人に刺激された1日になりました。
ちなみに二人が読んだのは、これです。
マイタイム
自分の時間をもちたい!
なんかこういうのってよく聞きます。こどもがいるとなかなかプライベートではもてないです。我が家でも同じです。でも、ずっとそれが続くと煮つまります。
ある男の子はすごーく工作が好きで、時間があると折り紙やらを出して、作業に入ります。勉強中とは全く違う、ワクワクした表情がいいなって思っていました。
ワクワクできるって素敵です。
だから、聞いてみました。
なんで工作してるの?
うっ、もっと気の利いた質問があった気がしますが、優しい彼は答えてくれました。
ほっとするんだよね。
そんな風に感じてるんだぁとびっくりしました。
こういうほっとできる時間を学校の中でどうやってつくれるのか考えてみました。
今は5年の担任だけど、行事に勉強にとにかく忙しくてなかなかのんびりする時間がありません。
うーん。
そこで算数の時間を自分学習にしてみました。
単元内自由進度学習など自分で進めていく学習に取り組んでいましたが、それだと算数の時間は算数しかできなくなります。
自分学習はこんな感じです。
ミニレッスン
今日の課題
マイタイム
振り返り
ミニレッスンは黒板でレクチャー、今日の課題は、教科書の問題を3問ぐらい。全員ができそうな量にします。もっとできる子は、もっとやります。
マイタイムは、自分学習の時間です。図工の続きをしたり、裁縫したり、工作したりします。
こうやると、今日の課題への取り組みが一生懸命やるようになりました。自分で作り出した時間をマイタイムにしています。
ただ、ここまで友達同士で学び合うことをたくさんしてきたから、マイタイムといえど、分からないところを教えあったり自然としています。
自由な時間が生み出されても、算数をやり続ける子もたくさんいます。
僕は子どもたちを観察し、話しかけながらコーチングに徹しています。
ある算数が苦手な子はこんな振り返りをしていました。
算数は苦手だったけど、このスマイルスタディは楽しくできる。課題の量も私にはあうし、教えてもらえるからです。
みんな一律の課題だと、心が折れてしまう子だっています。少なくてもできたっていう実感がやる気にさせます。
そして自分で時間ややり方を工夫できるのがいいみたいです。
工作が大好きな彼も、ほっとしているみたいです。
学年100人で振り返りアクティビティ
行ってきました。宿泊体験学習2泊3日
くたくたです。何よりベルギー戦を見れなかったのは悔しい。テキスト速報にして寝ましたが、一分ごとにスローインとか、大きく蹴り出したとかの情報がめんどくさくなり、ふて寝したら寝坊しました。
でも、ベルギー戦に勝る喜びもありました。男子と恋バナもできたし、子どもの素敵な姿がたくさんみれてよかったなぁ。
キャンプファイヤーで仮装して出たんだけど、やりすぎて子どもにドン引きされるという・・・いいんだ、それで。それで、いいんだ。すべりなれているんだから・・・
俺は70度の斜面を滑れると豪語していた小学校の同級生は元気だろうか・・・そんなあほな。
くたくたになりながら、金曜日に学年3クラスで体育館で振り返りをしました。その前にクラスでの振り返りはこんな感じにしました。
ひたすら輪になっておしゃべり・・・それだけ
当初はワールドカフェをしようと思ってたけど、朝の会の延長で喋ろうと思ってそうしました。すごい良かった。くだらないエピソードも満載で大笑いしました。
宿泊学習は、「楽しむ」ことだけで十分だなぁ。
はい、学年での振り返りは、すこし色んな子ども同士が関われるようにしたいなと思ってこんな感じにしました。
サークルアップ
キャッチ
せーの
「みんながさ、協力できたーって言ってたのすごい嬉しかったなぁ。綺麗な輪を作ってみて。」
うまくできない
「いきなりだったから難しいよね。みんなならできるできる。どうしたらいい?」
意見を出し合って再度。うまくできる。
キャッチで遊んで、宿泊に来れなかった子も参加できるようにしてみました。
せーのっていう拍手の数で集まるアクティビティをして、集まったメンバーで思い出を一つずつ話しました。何度か繰り返して、みんなを集めてガンダム先生(同僚)に最後を丸投げして終了。
みんなで協力して過ごした3日間の感じを忘れたくないから、アクティビティで繋がりながらのあっさりした振り返りにしました。これなら参加しやすくなります。
ついつい振り返りって大人がこういうことを言って欲しいって期待しちゃうけど、子どもを笑顔にするような振り返りもあってもいいなぁって思いました。
子どもたちにライジャケを
夏だ、海だ〜♪
そんな歌声が聞こえてきてうかれています。サザンでも聴きながら海に行きターーイ、なんて思ったことはありません。時代はさぶちゃんだと思います。
さてはて、学校で着衣水泳たるものがあります。服を着たまま水に入り、重さを感じたり、万が一溺れてしまった時に、どうやって浮くかを考えたりします。
こういう体験って大事です。
もっと大事なのは、未然に防止することでしょう。
香川県の学校の先生、森重裕二さんが「子ども達にライジャケを」という活動をされています。
思いはただ一つ、子どもの命を守るためを根っこに啓蒙活動をされています。今年はこんな可愛いTシャツがmonbelからも発売されています。うちも家族できています。
昨日は、これを着て学校に行きました。来週、カヌー教室があるのでちょうどライフジャケットはタイムリーでした。
僕は森重さんとお会いしたことはありません。
森重さんのクラス会議の本があまりに素敵で、それから少し連絡させていただきました。
こうやって教師以外のライフワークをもって楽しみながらいきている姿が素晴らしいです。
僕の友人が教師をしながら社団法人を立ち上げたり→
教師という経験を生かして、新しいステージに進もうとする友人がいたり、なんか教師という自分だけでなく、広がっていく自分というものがいいなぁと思います。
教師だけど、教育にだけ身を置くのではなくて、いろんなことに興味をもって、一人の人間としてワクワクする生きかたをしていきたいです。
そんな私は、大学の時代に出会ったこの本
スロー・イズ・ビューティフル―遅さとしての文化 (平凡社ライブラリー)
- 作者: 辻信一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 文庫
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辻信一さんたちが立ち上げた、ナマケモノ倶楽部の活動に積極的に参加していこうと思っています。
以前に参加したのはもう10年以上も前です。
人と人とがつながっていくコミュニティ作りにとても興味があります。相手の人生に関わっていくようなそんな生き方がしたいなって思います。
読書家の時間6 〜公開授業〜
秘密大公開!!
こういう言葉が週刊誌に載ると買ってしまうのはなぜでしょうか・・・
妻の秘密ってなんだろう。朝から聞いてみます。いや、怖いからやめましょう。昨夜も野郎会から深夜に帰宅しているので、今日は主父になります。私は主夫です。
昨日は公開授業研究会でした。あっうちの学校は研究校だったのか・・・
研究についてはこちらの記事
みんなで作ったビジョンをもとに、どんな授業をしていこうかっていう問題を解決していくのがうちのスタイルです。
そして、私が最初の授業者でした。
読書家の時間の6時間目
今日は、「どうしたら本を選べるのか」をみんなで話すところから始めました。パラパラめくってみなよーのアドバイスで彼はパラパラめくって選んでいました。
読書家の時間のような個がベースの学習であると、子どもが読めるようになってきたとか、成長の実感は人それぞれで、タイミングもそれぞれ。
これって本来の人間の成長の当たり前なんですよね。
これをみんな一律にめあてをもたせて、プログラムがあり達成していくのは、問題解決的な学びではありますが、問題解決学習ではない。
このあたりの議論ってすごくされてきていて、問題解決的がいいのか問題解決がいいのかと比較されますが、両方大事でしょう。
こうやったらもっと賢く読めるという読む技は紹介するけど、使うか使わないかは人それぞれです。大切なのは自己選択できて、自分のペースで進められることでしょう。
読書家や作家を初めて知った時の違和感って結局は、一時間のめあて学習が染み付いていたからでした。長く続けてきて、びっくりするほど書く力も読む力もつくのはよく実感しています。
In the Middle: A Lifetime of Learning About Writing, Reading, and Adolescents
- 作者: Nancie Atwell
- 出版社/メーカー: Heinemann
- 発売日: 2014/11/13
- メディア: ペーパーバック
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こちらもオススメです。ナンシーアドウェルさんの翻訳はこの夏、出版されます。英語でも結構読みやすい本でした。
とはいえ、今、僕が大事にしているのは、「受容」と「貢献」の部分。ケアの根幹の部分です。
今日でいうなら、「本をどうやって選んでいるの?」っていう彼の悩みに、もっと深くかかわろうっていうことです。
尊敬する木村先生はやっぱり本質をよく理解してくれていて、「もっと深く対話できるようにしたらどうか?クラス会議のように順番で話すのではなく・・・」
確かにそう。いつまでも、順番に話していても仕方ない部分がある。
例えば、クラス会議のように一人ずつ話した上で、いくつかのアイデアについて、もう少し議論してみて、実際に選書をしてみるとか、彼のための本を選ぶのを課題にするとか、そういうことだってできそうです。
一人ずつ話す意味は、やっぱりすごくあって、平等なんですよね。
研究会でもいろんな意見が出ました。
メンバーが新しくなった同僚と最初の研究会を体験できたのがまず一番よかったことです。ここから、よりよくしていくにはどうしたらいいかを、ともに考えていく必要があります。
ただ、やっぱり感じたのは、その学び方がいいとか、この授業がどうとか、子供同士のつながりがどうとかって、子どもが決めることなんですよね。
どうして研究会を大人だけでやるのか。クラスや授業を題材にこども達に議論してもらったら面白くなる気がします。
研究主任として自分ができることについても、考えさせられましたが、肩肘張らず日常のうちの学校を公開したかなと思います。
互いを認め合う。やってみようの心を大事にしていきます。