坊主先生は嘘つかない

子どもも教師も夢中になる学級経営や、校内研修の解説書です。僕の全てを伝えます。誰でもできます。

一人一人とかかわる

毎日、一人一人とかかわりたい

 

僕が本気で思っていることです。そして、結構難しい。

放課後、一人一人との1日を思い返してみると、あんまり話さなかったなぁって思うことだって多々あります。

 

あー、最近妻とゆっくり話していないなぁ。あとで話してみよう。

 

さておき、だからちょっとした工夫をしています。

 

それが、昨日書いた「振り返りジャーナル」も一例ですが、宿題にも一工夫しています。

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宿題は、ノートにやっています。見開き2ページのうち、左は全員一緒の宿題のプリント、右側が自由研究になっています。こんなのを参考にしています。

子どもの力を引き出す自主学習ノート 実践編 (ナツメ社教育書ブックス)

子どもの力を引き出す自主学習ノート 実践編 (ナツメ社教育書ブックス)

 

 宿題を出していない年度もありますが、目の前の子どもの姿や、学年の先生と相談したりして、今年は全クラスで出しています。

 

宿題を出すにも、ただ何となく出すのではなくて、こちら側の意図が大事だと思っています。

 

僕の意図は、二つです。一つは生活習慣を整えることと、二つ目は子どもとつながることです。

 

毎日、決まった宿題をやり続けるので、習慣化しやすいです。そして、何より右側に自由研究があるので、その子の今好きなこととか、関心のあることとかが分かります。それがすごくいいなぁって思います。

 

例えば、魚が好きな子は魚について、クイズ作りにはまっている子はクイズというように、世界に一つしかない宿題になります。

 

「この魚、変わった形しているね。なんでなの?」

 

とか、それを話題にしてかかわることができます。

 

人は誰でも、自分が関心のあるものについて質問されると嬉しくなるし、聞いてもらえたって感じます。

 

子ども一人一人とかかわるには、子どもが何を考え、どんなことに興味があるのかっていうことを知ろうとすることは大切だと思っています。

 

相手に興味をもつ姿勢がスタートだと思っています。

 

 

 

 

子どもとつながる~実践編~

笑顔で子どもの前に立つ。

 

大事にしたいと思うことです。笑顔は笑顔を生みます。娘ににこっとすると、にこって返してくれます。妻にいきなりにこっとすると、気持ち悪がられます。

 

なぜだろう。こんなにステキなsmileなのに、、、鏡で確かめてみます。

 

悲しくなりました。プリンが大好きだけど、下の苦いところはもっと優しくしてほしいです。 

 

さてさて、リーダーはいつも笑顔で上機嫌でいなさい。

 

尊敬する先輩の言葉です。昌治さん元気かなぁ。

 

分かっちゃいるけど、なかなか難しいことです。忙しかったり時間に追われてたり、自己肯定感が下がっていたりすると、笑顔が減ります。

 

先生に笑顔が減ると、子どもは安心して過ごせない。だから、指導や指示が増えて、子どもの気持ちはどんどん離れ、いろんな問題がどんどん起きます。

 

だから笑顔が大事です。歳も取り少しずつ安定的に笑顔で立てるようになってきました。35を超えると体力がどうこうっていう話は都市伝説ではなく事実です・・・鍛えないと

 

笑顔でいるために子どもにプラスの言葉を何回使っているかカウンターで数えていたこともありました。

 

頑張った笑顔じゃなくて、もっとほんとに楽しいから笑顔でいれるようになってきたのがここ最近です。

 

それは、やっぱり子どもと仲良くなるにつきます。

 

仲良くなるから、大切になっていく、だから自然と一緒にいると笑顔になります。

 

仲良くなるためには、blogで書いた、遊びやクラス会議なんかをしています。 

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それでもやっぱり一人一人とたくさん関われないから、毎日、振り返りジャーナルという日記をしています。これは岩瀬直樹さんの実践です。

iwasen.hatenablog.com 私の場合は、振り返りというよりほんと、子どもとお喋りし合うような日記になっています。

 

ある日の子どもの日記はこんな感じです。

 

先生へ

ダイエットをすると行って、行かないあなたはナマケモノなんだと思います。そもそも運動しないのもよくないでしょう。

心を入れ替えて、明日から来てください!以上

 

私の返事はこんな感じです。

忠告ありがとう。今日は寝る前にポテチを一袋食べます。チョコも食べます。寝転がりながらです。うらやましいでしょう

 

この返事を見た子は、先生!!ダメでしょ!って騒ぎ始めます。そんで、ギャハハと笑います。

 

こうやって一人一人と笑いのエピソードをつくっています。

 

正直、意識してやってるわけじゃないです。ねらってとる笑いは往々にしてすべります。。。いや、僕はいつもすべっている気もする・・・いや、そんなことはない。そうそう

 

まぁ、なんとかなるでしょう・・・きっと

 

この本も大好きで、体に染み込んでいます。 

せんせい、あのね―ダックス先生のあのねちょう教育

せんせい、あのね―ダックス先生のあのねちょう教育

 

 「子どもとさぁ、かかわりをもつには、とにかく二人きりで話すしかないよ。」

 

これも、同僚の先輩の言葉です。

 

子ども一人一人と話すから、エピソードがうまれ仲良くなり、信頼関係がうまれるんだろうなぁ。

 

今日もたくさんの子達と、小さなエピソードを紡いでいこう。

子どもとつながる

子どもと信頼関係をつくりたい

 

ぼくも大事にしていることです。

 

信頼関係ってなんだろうって思います。

 

でも、この発想、大人の考えなんですよね。子どもがこの先生、なんかいいな、とか、うちの先生、めっちゃおもろいでーとか、そういうポジティブな言葉が子どもから出ることが信頼なんだと思います。

 

「子どもは何を話しているかではなくて、誰が話しているかが大切」

 

これは大人だって同じです。信頼がないと何も始まりません。関係性を紡いでいくことが教師の仕事ともいえます。

 

僕には大好きな先輩がいます。今は常葉大学の准教授になった木村光男先生です。

www.tokoha-u.ac.jp 

「僕は子どものことが分からないし、もっと知りたいから、放課後、今日はあの子はどうだったとか、日記を書いている。」

 

経験を重ねてもこうやって謙虚でいれるのが素晴らしいです。僕もそうありたいなって思います。

 

こういった謙虚な姿勢や努力は少しずつ子どもや大人に伝わります。それが自己研鑽なんだと思います。

 

子どもとの信頼ってもちろん、願うだけではできません。

 

いくつか意識してやっていることがあります。

 

① アイスブレイク

② 笑顔で立つ

③ 授業

④ フォロー

⑤ 振り返りジャーナル

⑥ 毎日のリフレクション

アイスブレイクについてはこちら

bozusen.hatenadiary.jp

  明日は②の笑顔で立つについて書いていきます。

子どもと仲良くなる

子どもと仲良くなることが全ての始まり

 

僕が大事にしていることです。廊下を歩くときは、謎の歌を歌うようにしています。最近は、ずっと「ジンバブエ~は、アフリカ」っていう歌を歌ってます。

 

もちろん作詞・作曲は僕です。ジンバブエ・・・行きたいなぁ。はじめてバックパック旅行した時、電車でバックパックを初日で無くしたのは私です。

 

旅物は『深夜特急』がバイブルでしたが、最近読んだこれもサイコーでした。

 

キッチハイク!  突撃! 世界の晩ごはん

キッチハイク! 突撃! 世界の晩ごはん

 

こういうファンキーな生き方をしていこう。

 

さておき、そう仲良くなりたいなぁって思います。子どもになりたいって本気で思います。でも、中年真っ最中なので・・・だから、こんなことをしています。

 

とにかくふざける

 

今は一年生が集団下校をしています。集まっている側を通ると、かならず「どこ行くの?」っ聞いています。当然、「家に帰る~」という声。

「そっかぁ、飛行機で帰るんだね~」というと、勝手に盛り上がってくれます。盛り上がらせて立ち去ります・・・迷惑 笑

 

「先生、トイレ行っていいですか?」

「どうぞ。車に気をつけてね。」

「・・・・」

 

そんなことばかりです。「先生、ちゃんとして下さい」って何度言われたことか・・・

 

でも、性格的なものもあるけど、ずっとふざけてます。

 

それは、黒板の前に立った時の、教師の権力性を自覚していて、できるだけそれを消し去りたいからです。

 

平野朝久さんはこんなことを言っています。

 

教師自身、子どもを自分の思うとおりに動かしたくなる。そのために指示や命令を頻繁に出し、さらに賞や罰を伴わせてそれらに従うことを徹底させようとする。しかし、子どもの可能性は、その教師の持っているものよりはるかに大きいに違いない。

はじめに子どもありき―教育実践の基本

はじめに子どもありき―教育実践の基本

 

 

ふざけることで、心のガードを下げることができる。それに笑いを共有するから、仲良くなれる。

 

そうやって子どもとつながっていくから、自分の話を聴いてくれるようになります。

 

素直になれない少年も、信頼関係ができれば二人きりの時に、

 

「先生、さっきはごめんなぁ」なんて言ってくるんです。

 

「先生も、ごめんなぁ。みんなの前で叱らんでもよかったよなぁ。」

 

慰め合う二人。。。いいのいいの。失敗なんて誰にでもあるんやから。

 

こんな日々を過ごしています。

 

明日からは子どもとつながるためにしていることを書いていきます。

サークル道徳

輪になって、答えのないことを、みんなで語り合ったり、伝え合ったりしたい

 

僕が大切にしていることです。

 

みなさんGW明けはどうでしたか?うちは朝から鬼ごっこしたり、輪になってお喋りを楽しんだりしました。

 

さてさて、その昔、V6の「輪になって踊ろう」が大ヒットしました。つまり、日本が輪になることを推奨しているのと同じです。だから、今日もうちのクラスでは輪になります。V6ありがとう。ちなみに森田君派です。

 

うちの妻は岡田君が格好いいといいますが、旦那は僕です。つまり、僕は岡田君よりの見た目なのかなぁ。岡田君の画像と自分の顔を比べてみましたが、あまりに程遠く、心が折れました。

 

なんだっけ・・・

 

そうそう、今日も輪になるんだすよ。あっ噛んだ。なるんですよ。

 

もとい、うちのクラスでは朝の会だけじゃなくて、授業でも輪になってやることがあります。

 

例えば、道徳の授業とか・・・

 

知ってましたか?道徳は国語や算数と同じ教科になったんです。とはいえ、やることは変わりません。

 

道徳の授業では自分で考えたり、友だちと考えたり、話し合ったりしてほしいなって思ってます。例えば、こんな感じです。

 

読み聞かせ風に、先生の周りに集まります。そんで、道徳の教科書の読み聞かせをします。


その後に、ペアでどんな話だったかを確認します。

 

テーマが「友達」だったら、友達をホワイトボードの真ん中に書いて、友達のイメージを広げていきます。こんな感じ。さらに、友達にかかわる問いをつくります。

 

こんなん出ました。

 

「友達ってどうやってできるの?」
「友達って何だろう?」
「友達って本当に必要?」
「友達っていつからできたんだろう?」
「友達とどうやって仲良くなるの?」

 

こんな答えのない問いを出し合います。それから、輪になって話したいテーマからみんなで順番で話し始めます。もちろんパスOKです。

 

一人一人違う意見があること、答えが無いことを感じてほしいからです。

 

こういったやり方に慣れてくると、次は人の意見に対して、「どうしてそう思うの?」とか、「なんかエピソードってあるの?」とか。子ども達同士で質問し合いながら進めるようになります。僕は、小さなホワイトボードにみんなの意見を書いていくだけです。

 

そんな感じで終わります。

 

これ、NHKの討論番組を見て思いつきました。+、この哲学カード。これ、子ども達結構好きだから、授業に使いたいなぁって思っていました。 

てつがくおしゃべりカード (哲学カード)

てつがくおしゃべりカード (哲学カード)

 

別に輪にならなくても、この授業できるんのでは?たしかに・・・

 

でも、V6の歌が流行ったように、輪になるの好きなんです。

 

みんなが円くなって座ると、みんな真ん中の方を見ていて、教室が平等になるんです。これが、黒板をみんな見ていると、人の後頭部しか見えないし、先生は前に立って教える人になってしまう。そういう授業ももちろんあるけど、答えがない問いの場合は、先生も一緒に輪に入りたいなぁって思います。

 

大好きな鷲田清一さんがこんなことを言っていました。

「だれが生徒か先生かわからないような空間はきっと楽しいだろうとおもう。」 おとなの背中  

おとなの背中 (単行本)

おとなの背中 (単行本)

 

 そんな先生でありたいなって思っています。